地方自治体ポータルサイト保守

モダンスタックで構築された行政系Webサービスを、安全かつ継続的に支える保守体制を構築
本案件では、ある地方自治体が運営する住民向けポータルサイトの保守・運用を、別の制作会社様から引き継ぐ形で担当いたしました。サイトはすでにNetlifyによるホスティング、Resendを用いたメール通知、Clerkによる認証管理、Supabaseによるデータベース/APIバックエンドが導入されており、JAMstackの思想に基づいたモダンな構成となっていました。
引き継ぎ・保守における対応ポイント:
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構成の完全把握とドキュメント整備 引き継ぎ時には、既存コードベースとインフラ構成を丁寧に解析し、Netlifyのデプロイ設定やSupabaseのスキーマ定義、Clerkのロールベース認証設計などを体系的にドキュメント化。トラブル時の対応スピードと再現性を高めるための保守基盤の再整備を実施しました。
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アクセストークン/Webhook/通知系の再点検と最適化 Resendによる通知メール配信においては、メールテンプレートの一元管理と送信ログの整備を行い、住民向け通知の信頼性を向上。Clerkでのセッション管理やログイン状態の永続化設定も見直し、セキュリティと利便性のバランスを最適化しました。
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運用に即した保守体制の構築 サイト自体はNetlifyを用いた静的ホスティングで構成されており、フォームやDB連携はSupabase経由で非同期処理が行われています。更新フローやトラブル対応の整備に加え、アクセス制御・バックアップ・エラーログの監視体制を構築し、行政系システムに求められる安定性と可用性を確保しました。
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引き継ぎからの改善提案と継続支援 保守業務にとどまらず、データ構造の最適化や認証フローの改善、SEOメタ情報の追加対応など、技術的アップデートを提案・実施。自治体側の運用リソースや法的制約にも配慮しながら、継続的な改善に貢献しています。
モダンなフロントエンド環境とクラウドベースのバックエンドを扱う本プロジェクトでは、引き継ぎ後の運用理解と改善提案のバランスが重要でした。 自治体など公共性の高いサービスにおいても、保守性と技術のモダナイズを両立する運用体制を提供しています。