「ホームページ制作の費用はいくらですか」は、当社が札幌で受ける相談のなかで一番多い質問です。正直に答えると「10万円以下から300万円超まで」で、この答えだけでは判断材料になりません。金額の幅が大きいのは、ページ数、デザインの作り方、原稿や写真を誰が用意するか、機能をどこまで作るか、誰に頼むかで積み上がる工数がまったく違うからです。
この記事では、規模別の相場を示したうえで、見積書に並ぶ項目が何を指すのか、金額が上下する要因は何か、リニューアルや月額制の場合はどう考えるか、そして経理処理はどうなるかを順に整理します。読み終わるころには、手元の見積書を自分で読み解けるようになるはずです。
先に結論:規模別の相場
| 規模・内容 | 費用の目安 | 主な依頼先 |
|---|---|---|
| 名刺代わりの小規模サイト(1〜5ページ、テンプレート利用) | 10万〜30万円 | フリーランス、小規模制作会社 |
| 中小企業のコーポレートサイト(5〜15ページ、オリジナルデザイン) | 30万〜100万円 | 制作会社 |
| 採用・集客を狙う本格サイト(15〜30ページ、取材・撮影込み) | 100万〜300万円 | 中堅制作会社 |
| 予約・会員・EC などシステムを含むサイト | 100万円〜(要件次第) | 開発を内製できる制作会社、システム会社 |
| ランディングページ1枚 | 10万〜60万円 | 制作会社、フリーランス |
数字は、当社が見積比較の相談を受けたときに見てきた金額と、各社が公開している料金表の範囲をまとめた目安です。札幌と東京で相場が大きく違うことはなく、差が出るのは地域ではなく依頼先の規模と体制です。
見積書に並ぶ項目の意味
制作会社の見積書は、だいたい次の項目で構成されます。項目名は会社ごとに違いますが、中身はほぼ共通です。
| 項目 | 何をする費用か | 目安 |
|---|---|---|
| ディレクション費(進行管理費) | 要件整理、スケジュール管理、原稿や素材の受け渡し、確認の取りまとめ | 制作費全体の10〜20% |
| 企画・構成費(設計費) | サイトマップ(ページ一覧)とワイヤーフレーム(各ページの骨組み)の作成 | 5万〜20万円 |
| デザイン費 | 画面デザインの作成。トップページと下層ページで単価が分かれる | トップ5万〜15万円、下層1ページ2万〜5万円 |
| コーディング費(実装費) | デザインをブラウザで表示できる形にする作業。スマホ対応を含む | 1ページ1万〜5万円 |
| CMS導入費 | WordPress などの導入と、お客様が自分で更新できる仕組みの構築 | 10万〜30万円 |
| 原稿作成・撮影 | 文章のライティング、写真や動画の撮影 | ライティング1ページ1万〜3万円、撮影半日5万〜10万円 |
| 素材購入費 | ストック写真やイラストの購入 | 1点数千円 |
| ドメイン・サーバー | サイトを公開するための住所と置き場所 | 年1万〜3万円 |
| 保守・運用費 | 更新作業、バックアップ、WordPress やプラグインの更新、障害対応 | 月5,000〜3万円 |
見積書に「一式」としか書かれていない場合は、この表に沿って内訳を出してもらってください。内訳を出せない会社は、作業量を把握していないか、後から追加費用を請求する余地を残しているかのどちらかです。
費用が上下する5つの要因
1. ページ数
ページ数が増えれば費用は増えますが、単純な比例ではありません。トップページは設計もデザインも重いので高く、下層ページは同じ型を使い回せるので1ページあたりの単価は下がります。「10ページで50万円」の見積は、トップ15万円、下層9ページ×3万〜4万円、という積み上げになっていることが多いです。
2. デザインをどこまで作り込むか
既存のテンプレートに色とロゴを当てはめる方法なら、デザイン費はほぼゼロです。ゼロから設計するオリジナルデザインは、デザイナーがトップだけで数日かけます。見た目の独自性と費用はほぼ比例します。
3. 原稿と写真を誰が用意するか
意外と大きいのがここです。会社紹介、サービス説明、代表あいさつ、スタッフ紹介を全部制作会社に書いてもらうと、10ページで10万〜30万円が上乗せになります。写真もプロに撮影を頼めば半日で5万〜10万円です。自社で用意できるものは自社で用意すると、費用はかなり抑えられます。ただし「自社で用意します」と言って原稿が出てこないと制作が止まるので、期限を決めて取り組んでください。
4. 機能をどこまで作るか
問い合わせフォームだけなら数万円です。ネット予約、物件や商品の検索、会員ページ、決済、管理画面といった機能が入ると、ここから先は「制作」ではなく「開発」の見積になります。機能1つで数十万円単位で変わるので、必要な機能は最初に洗い出しておくのが大切です。後から追加すると設計をやり直すことになり、割高になります。
5. 誰に頼むか
同じ仕様でも、依頼先によって費用は変わります。次の節で整理します。
依頼先で何が変わるか
| 依頼先 | 費用感 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フリーランス | 安い(10万〜50万円) | 小規模サイト、予算優先 | 1人で対応するので、病気や廃業で保守が止まるリスクがある。得意分野以外は外注になる |
| 小規模制作会社(数名〜10名) | 中程度(30万〜150万円) | 中小企業のコーポレートサイト全般 | 会社ごとに得意分野が違う。デザイン系かシステム系かを確認する |
| 中堅・大手制作会社 | 高い(150万円〜) | ブランディング重視、ページ数が多い | ディレクション費の比率が高くなる。担当者が複数いて意思決定に時間がかかる |
| 広告代理店経由 | 高い(制作費に手数料が乗る) | 広告出稿とセットで頼みたい | 実際に作るのは下請けの制作会社。修正の伝達に時間がかかる |
札幌市内には小規模な制作会社が多く、中小企業の予算感に合った提案を受けやすい環境です。一方でシステム開発まで自社で対応できる会社は限られるので、予約や検索などの機能が必要な場合は、制作会社が開発を内製しているか外注しているかを最初に確認してください。外注の場合は、制作会社とシステム会社の間で仕様のずれが起きやすく、費用も二重にかかります。
リニューアル費用の相場
リニューアルは「作り直しだから新規より安い」と思われがちですが、実際は新規と同程度か、やや高くなることが多いです。既存サイトの調査、掲載中のコンテンツの移行、URL が変わる場合のリダイレクト設計、既存システムとの接続確認といった、新規制作にはない工程が加わるためです。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 部分リニューアル(デザインはそのまま、構成やページの追加・差し替え) | 10万〜50万円 |
| 全面リニューアル(設計からやり直し、10ページ前後) | 50万〜200万円 |
| CMS の乗り換えを伴うリニューアル(例: 静的HTML から WordPress へ) | 上記に加えて10万〜50万円 |
見積で見落とされやすいのが、旧サイトの URL を新サイトに引き継ぐ 301 リダイレクトの設定です。これを省くと、検索エンジンからの評価が一度リセットされ、リニューアル後にアクセスが落ちます。リニューアルの見積には「既存 URL の引き継ぎ」が入っているかを必ず確認してください。
月額制(サブスク型)のホームページ制作
初期費用を抑えたい場合の選択肢として、初期費用0〜数万円、月額5,000〜3万円程度で制作から保守までをまとめて提供する月額制のサービスがあります。小さく始めて、事業が育ってから作り直す、という使い方に向いています。
契約前に確認しておきたいのは次の3点です。
- 最低契約期間と中途解約の条件
- 解約したときにサイトのデータやドメインを持ち出せるか(持ち出せない契約は珍しくありません)
- 月額に含まれる更新作業の範囲
当社の月額制プラン「えぞりすホームページ」は月額5,000円で、まずは小さく始めたい札幌・北海道の事業者向けに用意しています。詳しくはえぞりすホームページのページをご覧ください。
安すぎる見積、高すぎる見積の見分け方
安い見積で確認すべきなのは「何が含まれていないか」です。原稿作成、写真、スマホ対応、SSL(https 化)、フォームの設置、公開後の修正回数、保守。これらが別料金になっていると、最終的な支払額は相場どおりか、それ以上になります。
高い見積で確認すべきなのは「何にその金額がかかっているか」です。ディレクション費が全体の3割を超えていたり、内訳が「一式」でまとめられていたりする場合は、分解して説明してもらってください。説明できる会社なら、その金額には理由があります。
どちらの場合も、2〜3社から同じ条件で見積を取り、項目ごとに横並びで比べるのが一番確実です。
会計処理:ホームページ制作費の勘定科目
ホームページ制作費は、内容によって経費処理と資産計上に分かれます。一般的な取り扱いは次のとおりです。
| 内容 | 一般的な処理 |
|---|---|
| 会社案内や商品紹介など広告宣伝目的のホームページで、内容が1年以内に更新されるもの | 広告宣伝費として支出した年度の費用に計上 |
| 内容が1年以上更新されないホームページ | 使用期間に応じて費用配分 |
| 予約システム、会員機能、データベース連携などプログラムを含む部分 | ソフトウェア(無形固定資産)として原則5年で減価償却 |
| ドメイン取得・更新、サーバー利用料 | 通信費や支払手数料など、継続的な費用として処理 |
| 保守・運用の月額費 | 支払手数料、業務委託費など |
制作費に「ホームページ部分」と「システム部分」が混在している場合は、見積書で金額を分けてもらっておくと、経理処理のときに困りません。当社では、システムを含む案件の見積書は最初から項目を分けて出しています。
なお、取得価額が一定額未満の資産は一括で費用計上できる特例(少額減価償却資産)もあります。ここに書いたのはあくまで一般的な取り扱いで、最終的な判断は顧問税理士にご確認ください。
当社(合同会社リベリオン)の料金
合同会社リベリオンのホームページ制作の料金目安は次のとおりです。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| コーポレートサイト制作 | 3万円〜 |
| ランディングページ制作(デザイン込み) | 5万円〜 |
| 予約・検索などシステムを含む制作 | 個別見積り |
| リニューアル | 個別見積り |
| 保守・運用 | 無料 |
相場より安いのは、手を抜いているからではありません。定型作業を自動化し、人は設計と品質確認に集中する体制にしているので、浮いた工数をそのまま納期と価格に還元しています。デザインから予約・検索・会員・管理画面などのシステム開発まで自社で行うので、制作会社とシステム会社に分けて頼む二重のコストもかかりません。制作期間は5ページ規模で1.5〜2ヶ月が目安です。
ご相談とお見積りは無料です。「今の見積書が妥当か見てほしい」という相談でも構いません。札幌市内と近郊は直接伺えますし、道内・道外はオンラインで対応しています。
この記事の相場は2026年9月時点の当社調べです。制作会社の料金体系は変わることがあるので、実際の依頼時には最新の見積で確認してください。
