札幌でホームページ制作会社を探すと、検索結果にも紹介サイトにも何十社も並びます。料金は7万円から数百万円まで幅があり、「おすすめ10選」のような記事を読んでも、自分の会社にどこが合うかは分かりません。この記事では、制作会社に見積を依頼する前に自社で決めておくことと、出てきた見積を並べて比べるときの軸を、順番に整理します。当社も札幌の制作会社の1つですが、ここでは他社名は出さず、判断の基準だけを書きます。
先に結論
比べる軸は7つです。上から順に決めると、見積の金額差の理由が見えるようになります。
| 軸 | 見積を取る前に決めること | 見積で見るところ |
|---|---|---|
| 1. 目的 | 問い合わせを増やすのか、採用か、信用の裏付けか | 目的に対する提案があるか |
| 2. 制作範囲 | ページ数、原稿と写真を誰が用意するか | 範囲外の作業がいくらか |
| 3. 作る人 | 社内制作か、外注か | 担当者と連絡手段 |
| 4. 公開後 | 自社で更新するか、頼むか | 更新方法と保守の月額 |
| 5. 名義 | サーバー・ドメインを誰が契約するか | 解約時に何が残るか |
| 6. 納期 | いつまでに公開したいか | 着手から公開までの日数 |
| 7. 契約 | 支払い条件と修正回数 | 公開後の不具合対応の期限 |
1. 目的を1つに絞る
「会社の顔として必要」「求人に使いたい」「問い合わせを増やしたい」は、それぞれ作るものが違います。採用が目的なら社員の写真とインタビュー、仕事内容、募集要項が中心になり、問い合わせが目的なら料金と事例と相談窓口が中心になります。両方欲しい場合も、どちらを優先するかを先に決めてください。
目的が決まっていれば、制作会社の提案の良し悪しも判断できます。見積の金額ではなく「この目的に対して、何を作ると言っているか」で比べます。
2. 制作範囲を書き出す
見積の金額差で一番大きいのは、ページ数より「原稿と写真を誰が用意するか」です。
- 文章を自社で書くのか、制作会社が取材して書くのか
- 写真を自社で撮るのか、撮影を頼むのか、素材写真を使うのか
- ロゴはあるか、作るのか
- お問い合わせフォーム、お知らせの更新機能、地図、採用の応募フォームなど、必要な機能
これを書き出してから見積を依頼すると、各社が同じ条件で金額を出すので比べられます。書き出さずに依頼すると、ある会社は原稿込み、ある会社は原稿別で、金額だけ見ると安い方を選んで後から追加費用、ということになります。
制作費の相場と見積項目の意味は、別の記事で詳しく書いています。ホームページ制作費用の相場と内訳を見てから範囲を決めると、金額の当たりがつきます。
3. 誰が作るかを聞く
札幌の制作会社には、デザインから実装まで社内で行う会社と、営業と進行だけ社内で、デザインや実装は外注する会社があります。どちらが良いということではなく、違いを知っておくことが大事です。
- 社内制作: 修正の反応が速い。担当者と作る人が同じか近い
- 外注中心: 対応できる幅が広い。ただし修正が伝言になり、時間がかかることがある
聞き方は簡単です。「デザインとコーディングは御社の社員の方がやりますか」と聞くだけです。答えに加えて、公開後に不具合が出たとき誰に連絡するのか、その人は何日で返事をくれるのかも聞いておきます。
4. 公開後に誰が更新するか
ホームページは公開してからのほうが長く付き合います。お知らせを自社で更新したいなら、WordPressなどの管理画面で更新できる作りになっているか、操作を教えてもらえるかを確認します。更新を制作会社に頼むなら、1回いくらか、月額に含まれるかを確認します。
保守も同じです。WordPressは本体やプラグインの更新を放置すると不正アクセスの入口になります。保守に何が含まれて月額いくらか、含まれない場合は自社で何をしなければならないかを、契約前に確認してください。保守の相場と作業内容はWordPress保守費用の相場にまとめています。
5. サーバーとドメインの名義
見落とされやすく、あとで一番困るのがここです。
- ドメイン(example.co.jp など)は自社名義で取得する。制作会社名義になっていると、契約を切るときに持ち出せないことがある
- サーバーは自社契約でも制作会社契約でもよいが、どちらなのかと、解約時にデータを渡してもらえるかを確認する
- 管理画面のログイン情報は自社でも保管する
「全部お任せで楽」は、その会社と付き合い続ける間は楽です。ただ、会社が廃業したり、担当者と連絡が取れなくなったりすると、サイトごと動かせなくなります。名義だけは自社に置いてください。
6. 納期を先に伝える
「いつまでに公開したいか」を先に伝えると、制作会社は現実的な日程を出せます。会社案内程度の5ページなら、原稿と写真が揃っていれば2〜4週間で公開できる会社が多く、取材と撮影から始めると1〜2か月かかります。見積に着手から公開までの日数が書かれていなければ、聞いてください。
補助金を使う場合は、交付決定の前に発注できないので、申請のスケジュールから逆算します。札幌の事業者が使える制度はホームページ制作に使える補助金2026に整理しています。
7. 契約条件
最後に、見積と一緒に確認する条件です。
- 支払い: 着手金と残金の割合、支払い時期
- 修正: デザインの修正は何回まで含まれるか
- 公開後の不具合: 公開後の表示崩れや不具合を、いつまで無償で直してくれるか
- 著作権と素材: 制作物の権利、素材写真のライセンスが自社に移るか
- 中途解約: 途中でやめた場合の費用
書面になっていない会社もあります。メールでよいので、文章で残してもらってください。
金額で比べるときの考え方
7つを確認したうえで、金額を比べます。金額差の理由が範囲の差なら、範囲を揃えて比べ直します。範囲が同じで金額が違うなら、作る人の違い(社内か外注か)や、会社の規模の違いです。安い見積が悪いわけでも、高い見積が良いわけでもなく、「何にいくら払うか」が説明できる見積を選んでください。
参考までに、当社の料金目安はコーポレートサイト30万円前後、サービスサイト10万円から、採用サイト15万円から、ランディングページ7万円から、公開後の保守は月5,000円からです。原稿や写真の有無で変わるので、詳しくは札幌のホームページ制作に載せています。
まとめ
- 目的を1つに絞り、制作範囲を書き出してから見積を取る
- 誰が作るか、公開後に誰が更新・保守するかを聞く
- ドメインの名義は自社に置く
- 納期と契約条件を文章で残す
この順番で進めれば、札幌に何十社ある制作会社の中から、自社に合う会社を自分の基準で選べます。当社でも、この7つに沿った見積と仕様書を無料で出しています。比較対象の1社として使ってください。
